当記事では「離別」という言葉の意味や、類義語である「別離」「離婚」との違いについて解説していきます。
どれも似た意味を持つ言葉ですが、使いどころや含まれるニュアンスが異なりますので、この機会におさらいしておいて下さい。
「離別」とは
「離別」とは、人と別れること、夫婦関係を解消することなどの「別れの行為」を示す言葉です。
「父親とは幼少時に離別してから会っていない」「妻とは離別した」など。
ただ別れるというよりも「袂を分つ」「縁が切れる」といったような、重い意味の含まれるニュアンスの言葉です。
「離別」と「別離」の違い
「離別」と「別離」は、両方とも「人と別れること」というニュアンスを持つ言葉です。
しかし、少しだけ意味が違います。
- 離別:「人とわかれること」「夫婦の関係を断つこと」という行為を示す
- 別離:「別れ」の概念を示す
少しの違いですが、適した用法が変わってきます。ぜひ使い方もあわせて押さえておいて下さい。
用法の違い
- 離別:「離別する」のように、動詞の「する」を伴って使われることが多い
- 別離:「別離」と、単体の名詞として使われることが多い
誰かと誰かが別れるという行為をあらわすときには「離別」を用いて「離別しました」などと使います。
また「別れ」という概念そのものを示すときには「別離」を使い「別離はつらいものだ」といったように使うと良いでしょう。
「離別」と「離婚」の違い
「離別」も「離婚」も、両方とも夫婦関係の解消を示す言葉です。ただその言葉のニュアンスは、わずかに異なります。
- 離別:夫婦関係を解消すること
- 離婚:法律上の婚姻関係を解消すること
「離婚」はあくまで「法律上の関係性」を解消することを指し示します。
対して「離別」は「袂を分つ」「これまでの関係性を解消する」といった、より重くるしいニュアンスを含む言葉だと捉えておくと良いでしょう。
また「離別」は夫婦以外の関係性の人同士の別れを示すときにも使われるため、より広義の言葉であるという違いもあります。
離別は、とりわけ「夫婦関係の解消」に用いられる言葉
一般的に「離別」は「離婚」や「夫婦関係の解消」といったシチュエーションで用いられる言葉です。
そこまで重苦しい別れではないシチュエーションに用いると、場合により失礼に当たる可能性もありますので、使うときには注意しておきましょう。