当記事では、日本語における「疑問符」について解説します。
日本語の原稿執筆における疑問符の意味や用法、使う際の注意点などをわかりやすくご紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
疑問符とは
疑問符とは、疑問や問いかけをあらわすために文末につける「くぎり符号」のこと。「?」の記号が使われます。
文化庁が昭和21年に発表した『くぎり符号の使ひ方』では「普通の文には原則として用いず、必要におうじて疑問の口調を示す場合に用いる」と用法が指定されており、現代でも慣例的にそのルールを踏襲して使われています。
よってあまり多用するものではなく、あくまで文のアクセントとして用いる符号だと覚えて下さい。
疑問符の用法
疑問符は、疑問や問いかけを表現するために、下記3つの場所で使われます。
- 通常文の文末
- 会話文の文末
- 独立語(感動詞)の後ろ
具体例を出しながら、これらの用法をご紹介していきます。
通常文の文末に用いる
疑問符を通常文の文末に用いることで、読者に問いかけるようなニュアンスをあらわせます。
- いかがでしょうか?
- ご存知ですか?
さまざまなメディアや誌面でよく使われる用法です。
会話文の文末に用いる
疑問符を会話文の文末に用いることで、疑問の口調をあらわせます。
- 「ええ? そうなのですか?」
- 「これは……やったか?」
慣例的に括弧内の文末にくぎり符号の句点「。」は用いられませんが、疑問符はあくまで一つの表現として用いられます。
単体で用いる
疑問符を単体で用いると、無言で疑問をあらわす表現になります。
「?」
一般的な文章ではあまり使われず、主に漫画や小説で用いられる表現です。
疑問符を使用する際のマナー・注意点
後ろに文が続く場合、1マス空白を入れる
疑問符の後ろに文が続く場合、空白を入れると読みやすくなります。
ご存知ですか? 今、Webライターという仕事が人気なのです。
慣例的なものですが、出版業界では割と一般的な表記ルールです。読みやすくなりますので、特に指定がなければ全角で1マス空けると良いでしょう。
ただし表記ルールが定められている場合は、それに従って下さい。
トンマナを守って使う
そもそも疑問符を用いるか否かは、そのメディアや誌面ごとにルールが定められていることがほとんどです。
「基本的に疑問符は使わない」と決めているメディアも多くありますので、表記ルールを確認し、各サイトのトンマナを守ることを優先にして下さい。
まとめ
疑問符を適切に用いることで、豊かな表現の文章に一歩近づきます。
トンマナや表記ルールを守りながら、より良い文章を書くために工夫して使ってみて下さい。