当記事では、Webライターが仕事で使えるツールをご紹介します。
Webライターとして仕事をしていると、文章執筆や入稿まわりの作業で色々とツールに頼るシーンが出てきます。
ライターとして働く際の必需品と、あれば便利なおすすめツールに分けてご紹介していきますので、ぜひお役立てください。
Webライターの必需品
まずはWebライターの仕事をする際、かならず用意しておきたい必需品をご紹介していきます。
PC(パソコン)
Webライターとして活動するには、最低限パソコンが必要です。
iPadやスマホでも文章が書けないことはありませんが、調べ物をしながら書く機会も多く、1原稿も3,000文字〜の長文になるため、画面の小ささがデメリットになります。
理想を言えば、執筆と調査を別画面でできるよう、ノートパソコンに外部ディスプレイを繋いだ2画面体制にしておくのがおすすめ。
もし何を購入するか迷うなら、個人的にはMacbookがおすすめです。
インターネット環境
Webライターの仕事をするうえで、インターネット環境は必須です。
記事を執筆するときもWordPressやGoogle Docsなどのオンラインツールでおこなうことが多いため、常にインターネットに繋いでいて問題ない環境を用意しておきましょう。特別高速である必要はないため、一般的な光回線であれば問題ありません。
どうしても回線が引けない場合も、スマホのデザリングでは少々心もとないため、最低でも通信無制限のポケットWi-Fiなどを用意しておいてください。
クラウドソーシング
Webライターの仕事を受けるためには、クラウドソーシングサービスが欠かせません。
慣れてくれば企業と直接契約することもあるでしょうが、初心者ライターは基本的にクラウドソーシングから始めることがほとんどです。
国内の大手クラウドソーシングは下記の2社ですので、無料登録して仕事探しに利用することをおすすめします。
その他、おすすめのクラウドソーシングサービスは下記の記事でもまとめています。
Googleアカウント
Webライター業務を受ける上で、Googleアカウント(=Gmailのアドレス)は持っておきましょう。
Googleドライブにライター専用のフォルダを作ってファイルを共有するクライアントが多いため、Googleアカウントがないと手間取ります。
おそらく一つは持っていると思いますが、もしそれがプライベート用であれば、仕事用のGmailアカウントを作っておくと良いかもしれません。
キーワードツール
SEOライティングの仕事を受けるときには、たとえ記事構成を指示されたとしても、その上で自らキーワードツールを使って調査しながら執筆する必要があります。
キーワードツールとは、とある検索キーワードのサジェストキーワードや関連キーワードを一括調査できるツール。SEO記事を作るときやキーワード選定をするときに必要ですから、何か一つは導入しておきましょう。
無料で使えるものなら「Googleキーワードプランナー」が有名で、ある程度のキーワードボリュームまでチェックできて優秀です。
あるいは「ラッコキーワード」も基本無料で使えて、わずかな月額料金を払えばさまざまな機能を使えておすすめです。
コピペチェックツール
記事を納品された際、その記事がコピペされたものではないかチェックするクライアントがほとんどです。
意図せずコピペ率が高い記事を納品してしまうと信用がなくなってしまうため、納品する前に毎回チェックしておくことをおすすめします。
無料のものであればCopyContentDetector®︎が有名で使いやすいツールです。
本格的に使うなら、月額500円で使えるコピペリンがとても優秀ですので、導入すると良いでしょう。
文字数カウントツール
Webライターとして仕事を受けるときには「おおよそ3,000文字〜程度」「5,000文字以上」など文字数の目安が提示されますから、納品する際に文字数をチェックしておくことが必要です。
そこで必要なのが文字数をカウントするツールです。無料のものがたくさんありますので、使いやすいツールをブックマークしておきましょう。
当サイトでもツールをご用意しています。
銀行口座
Webライターとして働いて報酬を受け取るには、かならず銀行口座が必要です。
だいたいどこの口座にも対応していますが、Webライターの仕事用にあらたに用意するならネット銀行の口座などが便利です。
もちろん普段からつかっている口座でも問題ありませんが、何か一つ用意しておきましょう。
Webライターにおすすめの文書作成ツール
Webライターの業務でよく使う文書作成ツールをご紹介します。
クライアントとの原稿のやり取りで使うことも多いため、一通り使えるようにしておきましょう。
Google Docs(ドキュメント)
Google Docsは、Webライティングの案件でよく入稿ツールとして採用される無料ツールです。以前は「Googleドキュメント」という名称でしたが、正式名称が変更されました。
完全無料でマイクロソフト社のOffice Wordと似たような機能が使えて、さらには互換性もあるため「.docx」形式のファイルが読み込めます。簡単に共有URLを発行できるため、クラウド上でやり取りをするWebライターの仕事にピッタリ。
クライアントからはGoogleドキュメントを使うことを前提とした指示が出ることもありますので、ぜひ使えるようにしておいてください。
Google Sheets(スプレッドシート)
Google Sheetsは、マイクロソフトのエクセルと似た機能が使える無料ツール。以前は「Googleスプレッドシート」という名称でしたが、正式名称が変わっています。
現在受注している案件をまとめたり、キーワードを整理したりと、様々な用途で活用できます。場合によってはクライアント側のスプレッドシートで進捗管理することを求めらるケースもあるため、使えるようにしておきましょう。
こちらもGoogleアカウントさえあれば、完全無料で使えます。
Webライターにおすすめの校正ツール
必須ではありませんが、記事を書いた後の見直しを効率化するのに便利な「校正ツール」をご紹介します。
記事を書いたあとは何度か見直しをしてクオリティを担保するのが、クライアントから信頼を得るコツの一つです。見直しの確実性を上げて、よりスピードアップするためには、校正ツールを導入しましょう。
文賢
文賢は、とても高機能な校正ツール。クラウド型ですので、OSは気にせずWinでもMacでも使えます。
「文章表現アドバイス・校閲支援・推敲支援」の3機能が搭載されていて、書いた文章を読み込めば誤った文章表現を指摘してもらえるツール。Google Chromeの拡張機能を導入すれば、ブラウザから直接文賢へと文章を送れて便利です。
導入費用は少々割高ですが、よりよい文章を納品していきたい方は、ぜひ導入を検討してみてください。
Webライターにおすすめの差分チェックツール
差分チェックツールは、二つの文章を比べて違う箇所を教えてくれるツール。主にプログラミングの現場で使われますが、ライター業にも便利です。
Webライターとして仕事を受けて納品した原稿は、一般的には編集者の修正が入ったあとで公開されます。どこがどのように編集されたのか確認することで文章トレーニングになりますし、そのメディアの癖を把握することにも繋がります。
ぜひ差分チェックツールも導入して、納品原稿と公開記事を比べてみてください。
ツールタロウ Diff(テキスト比較ツール)
ツールタロウ Diffは、無料で使えるクラウド型の差分チェックツールです。
チェックした内容をWord形式のファイルでダウンロードできるのが特徴で、保管しておいて後から見返せるメリットがあります。
ごくシンプルなツールですが、とくに問題なく使えるでしょう。
WinMerge
WindowsOSのローカル環境で差分チェックをしたい方におすすめのツールが、WinMergeです。
無料で使えて日本語にも対応しており、エクセルシート同士を比較できたり、フォルダごと比較できたりする高機能なツールです。
ライター業務にはオーバースペックですが、使いやすいツールです。
Webライターにおすすめの情報収集ツール
記事を執筆する際には、多くの場合情報収集が必要です。記事の根拠となる情報などを収集するために役立つツールをご紹介しておきます。
Googleトレンド
Googleトレンドは、そのキーワードがどの時期にどのくらい検索されていたのか調べられるツールです。
もっとも調べられていてトレンドだった時期を100%とした相対評価が見られますので、その物事が流行ったピークを確認するのにもってこいのツール。
そのモノゴトが今人気なのか、昔人気だったのか、それを客観的な数値で伝えるために活用してみてください。
Googleスカラー
Googleスカラーは、公開されている論文を検索できるツールです。
世に公開されている研究論文は、一般的に信頼性の高い文書ですから、引用するのにもってこいです。
その記事で主張している内容の根拠が薄いときや、客観性をプラスしたいときなどに活用してみてください。
Webライターにおすすめのチャットツール
Webライターとしてクライアントとやり取りをする場合、メールではなくチャットツールを指定されるケースがほとんどです。
最初はクラウドソーシング上のメッセージで十分ですが、直契約が増えてくる頃にはチャットツールを使えるようにしておきましょう。Webライターの現場で主に使われるツールをご紹介しておきます。
ChatWork(チャットワーク)
チャットワークは、日本の企業が開発したチャットツールです。
その分インターフェイスも日本人好みになっている印象で、多くの企業が連絡ツールとして採用しています。
基本無料で使えますので、チャットワークによる連絡を求められたときのために、ぜひライター用のアカウントを作っておきましょう。
Slack(スラック)
Slackも基本無料で使えるチャットツールです。ChatWorkと機能はそこまで変わりませんが、Slackはアメリカの企業が作ったなツールです。
なんとなくインターフェイスが掲示板チックで、ビジネスだけでなく様々なコミュニティで使われているのが特徴。アカウントを持っていて損はありませんから、こちらも登録しておきましょう。
Webライターにおすすめの画像編集ツール
Webライターの業務の中には、画像選定や簡単な編集が含まれることがあります。
ある程度編集できるようになっておいて損はありませんので、使いやすい画像編集ツールを持っておくと良いでしょう。
Adobe Photoshop
個人的にもっともおすすめの画像編集ツールが、世界的にも有名なフォトショップです。
調べれば情報もたくさん出てきますし、クリエイティブクラウドの一番安いプランなら月額1,000円程度で常に最新のフォトショップが使えます。
画像編集の可否を聞かれたときに「フォトショップなら多少使えます」と応えられるだけでも、信頼度が違ってきますから、導入を検討してみてください。
Canva
できるだけ画像編集ツールに費用を掛けたくない方には、クラウド型の編集ツール「Canva」がおすすめです。
無料でも基本的な編集は一通りできますし、豊富なテンプレートが用意されていて初心者向けです。
細かい加工をするには機能が足りませんが、切り抜いたり文字入れしたりする程度ならCanvaの無料プランでも十分です。フォトショップの導入が難しい場合は、Canvaを使ってみてください。
Webライターにおすすめの会計管理ツール
Webライターとしての収入が上がってくると、確定申告が必要になります。
会計ツールを導入しておかなければ、年始に大変な思いをしますので、ライター業が軌道に乗ってきたら小まめに帳簿をつけておきましょう。
弥生会計オンライン
国内の会計ツールでもっともポピュラーなものの一つが、弥生会計です。
個人用には「やよいの白色申告オンライン」と「やよいの青色申告オンライン」があり、確定申告がまったく初めてならまずは「白色申告」で良いかと思います。
白色申告のフリープランはずっと無料で使えますし、青色申告も初年度は無料で使えますので、あまり稼げていないうちに余計な費用がかからないのも魅力。
筆者も最初は白色申告オンラインから入り、のちに青色申告オンラインへと切り替えましたが、ツールをまたいでこれまでのデータも引き継げて便利でした。
freee会計
freee会計も、人気のクラウド型会計ツールです。
よくわからなくても確定申告まで辿り着けるよう、質問形式で書類を作っていける簡単なシステムになっているのが魅力。経費などの仕分けもAIがサポートしてくれますので、使い勝手の良いツールです。
個人的にはどちらも使ってみて弥生会計を選びましたが、freeeも高機能ですので、どちらも無料で試して自分に合っている方を選んでみてください。
freee開業
会計ツールのついでに、開業届を作成できる「freee開業」もご紹介しておきます。
質問に答えていくだけで簡単に開業届が出来上がって、マイナンバーカードがあればそのままWeb上で提出までできる優れもの。
個人事業主として屋号を登録しておくと、屋号を名義にした口座を作れたりと、ライター活動をしていくうえで便利です。モチベーションも上がると思いますので、軌道に乗ってきたら個人事業として開業してはいかがでしょうか。
Webライターにおすすめのブログ運営ツール
Webライターのポートフォリオにしたり、ライティングの訓練をしたりするには、ブログ運営がおすすめです。ブログ運営のツールをご紹介していきます。
WordPress
ライターとしてスキルアップするためにブログを運営するなら、基本的にはWordPressでブログを運営することをおすすめします。
WordPressとはブログを運営するツールのことで、レンタルサーバーに設置して使います。WordPress自体は無料で、安いサーバーなら月額1,000円もしませんので、さほどコストをかけず本格的なブログやWebサイトを運営できるのがポイント。
ぜひ検討してみてください。
note
費用を一切かけずにブログを運営したい場合、最近ではnoteがおすすめです。
デザインに自由度はありませんが、綺麗にまとまったミニマルな見た目になっており、また有料記事の販売やコミュニティ運営などもできる拡張性の高さが魅力です。
ライターのポートフォリオとして使っている方も多いため、WordPressでブログを運営するのが難しい場合は、noteを検討してみてください。
Webライター向けツールまとめ
Webライターの仕事は、さまざまなツールを使いこなすことで効率化できます。
必需品さえあれば仕事は始められますが、仕事をしていく中で不便に感じたポイントは、ツールを上手につかって改善していきましょう。