比較記事の書き方8ステップ。SEOやアフィリエイト成果改善のコツも解説!

今回は「比較記事」の書き方について解説していきます。

ブログアフィリエイトで成果を上げたいと思ったときに、比較記事はサイトの軸にもなる存在です。

基本的な書き方や、サイト内における比較記事の役割、SEOやコンバージョン改善に役立つコツまでわかりやすくまとめましたので、ぜひ記事執筆にお役立てください。

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たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

比較記事とは

比較記事とは、複数の商品やサービスを取り上げて比較し、読者にあった商品選びのお手伝いをする記事全般を指します。「おすすめ記事」「ランキング記事」とも呼ばれます。

「比較」の要素以外に「おすすめ」「ランキング」「人気」などのトピックスもよく取り扱われ、サービスを選びたい読者にとっても、アフィリエイトで成果を上げたいブロガーにとってもなくてはならない記事です。

比較記事は、ブログアフィリエイトにおいて必須ですので、ぜひ書き方をマスターしておきましょう。

比較記事で対策するキーワード例

比較記事で対策するもっともベーシックなキーワードが「おすすめ」です。例えば「洗濯機 おすすめ」「転職エージェント おすすめ」「テレビ おすすめ」など。

「おすすめ」を主軸に対策しながら、サジェストを調べてよく出てくるキーワードも副次的に対策していくのが基本戦略です。

具体的なキーワードとしては、下記のようなものがあります。

メインおすすめ
サブ比較、人気、安い、ランキング、最新、2023
属性分け男性、女性、30代、40代、50代、初心者、一人暮らし、家族、地域
副次KW効果、料金、特徴、口コミ、評判、評価、安全

上記のようなキーワードの中から対策するものを取捨選択して、記事タイトルや見出し、比較基準、商品選定基準に活用していくことが大切です。

比較記事を書く意味と役割

ブログアフィリエイトをする中で、比較記事を書く意味は大きく3点あります。

ブログアフィリエイトにおいて優先度の高い記事ですので、その役割も理解しておきましょう。

大きくSEOアクセスを集めるハブページになる

比較記事のSEOでは、その商品のジャンルをざっくりと示すようなキーワードを対策するため、一般的に検索ボリュームが大きくなります。つまり検索上位を獲得できれば、大きくアクセスを伸ばせる可能性があるということです。

例えば「洗濯機 おすすめ」や「洗濯機 比較」などを狙って書かれた比較記事は、記事の評価やドメインが育ってくると「洗濯機」単体ワードでも評価されることがあり、そうなると驚くようなアクセスになることも。

サイトへとアクセスを呼び込むためにも、比較記事が重要な役割を持っています。

アフィリエイト成果を上げるキラーページになる

比較記事自体が、アフィリエイト成果を上げるキラーページにもなります。

どの商品を買おうか迷っている段階の読者を集めて、詳しくわかりやすく比較して見せることで「自分に合っている商品はこれだな」と思ってもらえます。そう思ってもらえたタイミングで購買ページへのリンクが設置されていれば、そのまま成約に繋がりやすいということです。

アクセスを集めながらキラーページにもなりうるため、ぜひ最優先で対策したい記事ジャンルです。

サイトの信頼性を示しうるページになる

比較記事のクオリティによって、そのサイト全体の信頼性を示すことにも繋がります。

なんとなくいくつかの商品を並べただけの比較記事と、検証基準を明確にして実際につかって比較レビューしている記事とでは、あきらかに信頼性が変わります。

比較記事が適当だと「どうせ他の記事も適当なんだろうな」と思われてしまいかねません。比較記事こそ、読者のことを考えて力を入れて書いていきましょう。

比較記事の書き方

それでは、比較記事の書き方を解説していきます。

なお「わかりやすい文章の書き方」については下記の記事にまとめていますので、基礎的な部分から確認したい場合はあわせて参考にしてください。

ここでは、比較記事を書く手順を8ステップでお伝えしていきます。

  1. 商品ジャンルを決める
  2. 対策するキーワードを選定する
  3. 掲載候補の商品を調査・整理する
  4. 比較基準を決定する
  5. 比較基準に沿って掲載商品を決定する
  6. 記事構成を作る
  7. 記事を執筆する
  8. 定期的に最新サービスを含めて検証し直す

1. 商品ジャンルを決める

まずはどのジャンルの商品を比較するか考えます。

基本的には、筆者やメディアに専門性がある商品ジャンルであることが大切です。例えば文章やWebライティングに関する情報を発信している当サイトに「クレジットカード比較記事」を書いたところで、なんの専門性もないので読まれません。

「自分が解説することで世の中のためになる」という基準で商品ジャンルを選んでみてください。

2. 対策するキーワードを選定する

商品ジャンルを決めたら、次はその記事でどんなキーワードを対策していくか決めましょう。

例えば「洗濯機」の比較記事を書こうと思ったときに、サジェストキーワードを調べると下記のように大量のニーズが見えてきます。

出典:ラッコキーワード

実際に記事化する場合、たとえば下記のような選択肢があります。

  • 総合的な「おすすめの洗濯機」の比較記事
  • 「一人暮らし向けの洗濯機」の比較記事
  • 「乾燥機付きの洗濯機」の比較記事
  • 「安い洗濯機」の比較記事
  • 「パナソニックの洗濯機」の比較記事

もちろん複数記事を書いても良いのですが、下手に記事を増やすと、記事同士のカニバリが発生してしまう恐れもあります。

実際に検索して表示されるサイトがどんな切り口で比較記事を書いているか確認しながら、その比較記事でどのキーワードを対策するか検討してください。

3. 掲載候補の商品を調査・整理する

商品ジャンルや対策キーワードを決めたら、実際に掲載するための商品を調査していきます。

ただしまだ比較基準を決めていませんので、まずはそのジャンルの商品を幅広く集めてくることが大切です。安いものから高いものまで、定番商品から最新商品まで、できるだけ多くの商品を調査して情報を整理しましょう。

Googleスプレッドシートやエクセルを活用して情報を整理しておくと、比較表を作るときなどにも便利です。例えば当サイトで「読み放題サブスク」の比較記事を書いたときは、下記のようなシートで整理していました。

誰に見せるものでもありませんので、完璧に仕上げなくて構いません。自分にわかるよう情報を整理しておきましょう。

4. 比較基準を決定する

次は集めた商品をもとに、良い商品を選ぶために比較する基準を決めていきます。その比較基準に沿ってランキング付けをしたり、解説していったりしますので、比較記事においてもっとも大切なポイントです。

比較基準を決定するときは、その商品ジャンルの共通点を探して、定量的な基準と定性的な基準をバランスよく配置することが大切です。

  • 定量的な基準:明確な数値で比べられる指標
    (重さ、サイズ、値段、その他数値で示せるスペックなど)
  • 定性的な基準:数値化できない指標
    (使いやすさ、評判の良さなど)

定量的な基準を設けて論理的な比較をしつつも、ある程度は筆者独自の見解を盛り込むために、その商品を選ぶうえで大切だと思う定性的な基準も設けましょう。

5. 比較基準に沿って掲載商品を決定する

比較する基準を決めたら、実際にスペックなどを比較して、掲載する商品を決定します。

掲載数については「トップ10」などわかりやすい数に決めることもありますし、別途足切り基準を設けて、それを満たす商品だけをすべて掲載することもあります。商品ジャンルにもよりますが、自分の中で明確なルールをもって掲載商品を決めましょう。

また比較記事をランキング記事にする意図がなくても、結果的には「おすすめ順」で並べて解説していくことになります。

基本的には、比較した結果ポイントの高いものから順に掲載するのが自然です。「売りたいもの」を上の方に掲載するのではなく「比較した結果としておすすめだと判断した商品順」で掲載することが大切です。

6. 記事構成を作る

比較記事を書く材料があらかた揃いましたので、記事構成を作ります。

比較基準や商品の掲載順は既に決まっていますので、そのほかに必要な要素を見出し単位で整理していきましょう。調査している段階でユーザーの悩みや口コミにも触れていると思いますので、記事構成はかなりサクサクと作れるはずです。

記事構成の基本的な作り方については、下記の記事を参考にしてください。

7. 記事を執筆する

記事構成ができたら、いよいよ執筆します。比較基準に沿って客観的に解説しながらも、独自の見解やレビューを盛り込んでいくことも大切です。

比較記事は文字数のボリュームもかなり多くなりますから、場合によっては一気に書こうとせず、少しずつ書き進めるのもおすすめです。日をあらためて新鮮な気分で執筆に臨むことで、比較基準が甘い箇所を見つけられたりしますので、よりクオリティの高い記事を書くことにつながる場合もあります。

執筆できたら公開しましょう。

8. 定期的に最新サービスを含めて検証し直す

比較記事は、書いて終わりではありません。

あたらしい商品やサービスは続々と出てきますから、定期的に見直して掲載商品を入れ替えていくことも大切です。とくにご自身のメディアの軸になる記事は、1ヶ月や3ヶ月など期間を決めて定期的にメンテナンスをしていきましょう。

SEOに強い比較記事を書くコツ

ここでは、SEOに強い比較記事を書くコツを解説していきます。

筆者やメディアの専門性を示す情報を掲載する

比較記事では「誰が・誰に向けて」比較しているのか示すことが大切です。

例えば「フライパン」の比較記事では、時短家事が得意なズボラ主婦が比較した記事と、三つ星レストランの料理人が比較した記事では、その内容や価値がまったく異なります。

権威性では三つ星シェフが圧倒的ですが、普段使いのフライパンを選ぶ人は主婦がほとんどですから「ズボラ主婦」が比較した記事の方がニーズにマッチするかもしれません。

自分の立場を明確にして、どんな人のために書いた記事なのか明確にしておくことで、読者からの信頼性がアップしてSEO対策にもつながる可能性があります。

比較/検証基準を明記する

記事を作成するときに設けた比較基準は、かならず記事中に明記しましょう。

「おすすめのフライパン10選」の答えだけを掲載するのではなく、どのような基準で比較したのか明記しておくことで、より記事の信頼性が上がります。

比較記事では、読者が自分で選べるだけの充実した情報を掲載しておくことが大切です。

わかりやすい比較表を作る

比較記事には「比較表」がほぼ必須です。比較表のある記事とない記事では、ある記事の方が読者にとって有益ですし、つまりSEO的にもパフォーマンスが上がると考えられます。

比較基準のすべてを掲載しなくても良いのですが、コアになるものは一覧でわかりやすく見れる比較表を用意しておき、読者が選びやすいようにしておくことが大切です。

WordPressで運営しているなら、わかりやすい比較表を作れる機能を持ったテーマもありますし、表作成の機能を追加できるプラグインもありますから、HTMLやCSSがわからなくても十分良い比較表が作れます。

商品レビューには良い点と悪い点を論理的に書く

商品をレビューするパートでは、無理に良いことだけを書くことはおすすめできません。

売りつけるための記事ではなく、あくまで「比較」が主旨になった記事です。比較基準にあわせて良いことも悪いことも書くことで、結果的に読者にとって有益な記事に仕上がります。

基本的には「この点はイマイチだが、この点は他の商品と比較して便利なため、こんな人におすすめである」といった論調で、メリットデメリットをはっきりさせて解説することが大切です。

SEOに強い比較基準の作り方

ここでは、実際にどのような比較基準を設ければ良いのか解説していきます。

「定量的な比較基準」と「定性的な比較基準」それぞれ具体例を挙げながらまとめました。

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