「送る」と「贈る」の違いとは?意味や用法、使い分け方

今回は「送る」と「贈る」の違いについて解説します。

基本的に「送る」はただ渡したり届けたりするニュアンスを。「贈る」は想いを込めて渡すニュアンスを表現する漢字です。適切なシーンで使えるようにしておきましょう。

なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「送る」と「贈る」の違いと使い分け方

送ると贈るには、下記の違いがあります。

  • 送る:モノやコトそのものを渡す、届ける
  • 贈る:あらたまって用意したモノやコトと併せて、感謝や祝福を届ける

例えば「拍手や声援をおくる」場合などは判断が難しいのですが、拍手も声援も「あらたまって用意したものではない」ため、基本的には「送る」を選びます。

一方で「感謝状」や「卒業の言葉」あるいは「父の日のギフト」などは、あらたまって用意したものであり、感謝や祝福を届けるものなので「贈る」を選びます。

英語で言えば、送るはsend、贈るはawardがもっともニュアンスの近い言葉に思います。使い分けに悩んだときは「あらたまって用意したものか」「感謝や祝福の気持ちが乗っているか」を考えると良いでしょう。

「送る」の意味と用法

「送る」は、下記の意味や用法を持つ言葉です。

  1. 物や情報などを、相手に届くようにする
  2. 人に目的を持たせて差し向ける、派遣する
  3. 管轄を移す
  4. 行く人や去る人に付き添い、ある場所まで一緒に行く
  5. 別れを告げる
  6. 時を過ごす
  7. 順々に先に移動させる

さまざまな意味で使われますが、今回「贈る」と使い分ける焦点になった使い方は(1)です。

「贈る」の意味と用例

贈るは、下記の意味や用法を持つ言葉です。

  • 感謝や祝福などの気持ちを込めて、人に金品などを与える
  • 官位や称号などを与える

「送る」と比べるとシンプルな用法になります。基本的にはプレゼントやギフトを渡す際など、あらたまったシチュエーションでの使用を検討してください。

まとめ

「送る」と「贈る」は、実に情緒豊かな使い分け方をする言葉です。

  • 送る:モノやコトそのものを渡す、届ける
  • 贈る:あらたまって用意したモノやコトと併せて、感謝や祝福を届ける

ぜひご自身の表現したいニュアンスを伝えられるよう、言葉を選んでみてください。

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