「保証」と「保障」と「補償」の違いとは?意味や用法、使い分け方を解説

この記事では「保証」と「保障」と「補償」の違いについて解説します。

簡単にまとめると「保証」は責任をもつこと。「保障」は権利を守ること。「補償」は損害を埋め合わせすること、と使い分けましょう。

なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「保証」と「保障」と「補償」の違いと使い分け方

「保証」と「保障」と「補償」には、下記の違いがあります。

  • 保証:そのモノゴトに責任を持つこと
  • 保障:なんらかの権利を守ること
  • 補償:損害の埋め合わせをすること

「責任」「権利」「損害」がキーワードになりますから、ここを押さえて使い分けましょう。

たとえば家電を買ったときに「5年保証に入りませんか?」と案内されることがあります。Apple製品を購入するときなどは、よく勧められますよね。

これはネーミングに「保証」とある通り「5年間は使えるように責任を持ちますよ」とするサービスです。

加入すると「保証書(責任を持ってもらえる証拠)」を受け取るわけですが、それによって「保障(権利)」がつくわけです。その保証書がある限りは、5年の間は「修理してもらえる権利」「保障」されるわけですね。

そしてもし5年のうちにトラブルがあった場合は、交換や修理などの「補償」が受けられる、ということです。

「保証」の意味と用法

「保証」の意味は、下記の通りです。

  • 間違いがない、大丈夫であると認め、責任をもつこと

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 彼の人柄の良さは、幼なじみの私が保証します
  • 時計の調子が悪く修理に出したが、保証期間内だったので無料で済んだ
  • 息子の入社書類の身元保証人になる

「約束する」「太鼓判を押す」などのニュアンスで使うことが多い言葉です。

「保障」の意味と用法

「保障」の意味は、下記の通りです。

  • ある状態がそこなわれることのないように、保護し守ること

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 国民の生活レベルを向上させるには、社会保障制度の充実が欠かせない
  • 加入している生命保険の保障内容を見直す
  • 国家の安全を保障する

あらかじめ権利を保護しておく、という意味合いの言葉ですから、保険や制度などのシチュエーションで使われることがほとんどです。

「補償」の意味と用法

「補償」の意味は、下記の通りです。

  • 損失を補って、つぐなうこと

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 家が半壊してしまったが、地震保険に入っていたので補償が受けられて助かった
  • iPhoneの画面が割れたが、5年保証に入っていたから補償してもらえた

「補って償う」という字の通り、何か起きた際の損失を埋め合わせる、といった意味合いで使われる言葉です。

まとめ

「保証」と「保障」と「補償」は、一見むずかしい言葉ですが、違いを押さえれば使い分けがしやすい言葉です。

概要を押さえたうえで、下記の通り覚えておきましょう。

  • 保証:責任をもつこと
  • 保障:権利を守ること
  • 補償:損害を埋め合わせすること

シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。

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