「競争」と「競走」の違いとは?意味や用法、使い分け方を解説

この記事では「競争」と「競走」の違いについて解説します。

簡単にまとめると、まず他者と優劣を争うこと全般を「競争」と言います。その中でも速さを比べること、速さで優劣を競うことに特化したものを「競走」と言う、と使い分けていきましょう。

なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「競争」と「競走」の違いと使い分け方

「競争」と「競走」には、下記の違いがあります。

言葉の違い
  • 競争:他と優劣を争うこと
  • 競走:物理的な速さを比べること

競争」は、他者と優劣を争うこと全般を指します。「競走」は「走る」という字の通り、速さを比べること、速さで優劣を競うことを指します。

使い分け方の例としては、下記の通りです。

  • ライバルたちとのレギュラー競争に競り勝った
  • 駅伝競走(※)に参加することになった

※駅伝の正式名称は「駅伝競走」と言います。

走る競技だけは「競走」とあらわして、それ以外の競り合いは「競争」を使いましょう。

「競争」の意味と用法

「競争」の意味は、下記の通りです。

  • 互いに同じ目的に向かって勝敗・優劣をきそい合うこと

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 今回のプロジェクトが成功したことで、彼は出世競争から頭ひとつ抜け出した
  • 良き競争相手とは、切磋琢磨しながら高め合っていける関係性のことをいう
  • 競争社会で勝ち続けることは至難の業だ

タイムや速さを競うのではなく、成績や優劣をつける争い方が「競争」です。

「競走」の意味と用法

「競走」の意味は、下記の通りです。

  • 一定の距離を走ってその速さをきそうこと

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 運動会のプログラムで徒競走は外せない
  • 子供の頃、よく兄と学校まで競走した
  • 血統のいい競走馬に期待がかかる

物理的な速さ、タイムを競うときに「競走」を使いましょう。

まとめ

「競争」と「競走」は、どちらも似たようなシーンで使う言葉ですので、使い分けに注意が必要です。

他者と優劣を争うこと全般は「競争」を。その中でも速さを比べること、速さで優劣を競うことは「競走」を使いましょう。

シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。

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