当記事では、日本語における「感嘆符」について解説します。
日本語の原稿執筆における感嘆符の意味や用法、使う際の注意点などをわかりやすくご紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
感嘆符とは
感嘆符とは、驚きや感動をあらわすために文末につける「くぎり符号」のこと。「!」の記号が使われます。
文化庁が昭和21年に発表した『くぎり符号の使ひ方』では「普通の文には原則として用いず、感動の気持ちをあらわした場合に用いる」と用法が指定されており、現代でも慣例的にそのルールを踏襲して使われています。
よってあまり多用するものではなく、あくまで文のアクセントとして用いる符号だと覚えて下さい。
感嘆符の用法
感嘆符は感動や驚き、強調などを表現するために、下記4つの場所で使われます。
- 通常文の文末
- 会話文の文末
- 独立語(感動詞)の後ろ
- 単体で
具体例を出しながら、これらの用法をご紹介していきます。
通常文の文末に用いる
感嘆符を通常文の文末に用いることで、感動や強調などのニュアンスをあらわせます。
- なんということでしょうか!
- もう安心です!
感嘆符を通常文に使うことで、読者に問いかけたり、語りかけたりするようなニュアンスの含まれる表現になります。
会話文の文末に用いる
感嘆符を会話文の文末に用いることで、強調や感動の表現をあらわせます。
- 「もうやめましょう! 十分です!」
- 「これは……そういうことか!」
慣例的に括弧内の文末にくぎり符号の句点「。」は用いられませんが、感嘆符はあくまで一つの表現として用いられます。
独立語(感動詞)の後ろに用いる
感嘆符を独立語(感動詞)につけることで、インパクトのある文に仕上がります。
- おお! 神よ。
- まあ! なんということでしょう。
あまり多用する表現ではありませんが、こういった用法でも使われます。独立語については、下記の記事も参考にして下さい。
単体で用いる
感嘆符を単体で用いると、何かに気づいたことをあらわす表現になります。
「!」
一般的な文章ではあまり使われず、主に漫画や小説で用いられる表現です。
感嘆符を使用する際のマナー・注意点
後ろに文が続く場合、1マス空白を入れる
感嘆符の後ろに文が続く場合、空白を入れると読みやすくなります。
そこで! Webライターという仕事に注目が集まったのです。
慣例的なものですが、出版業界では割と一般的な表記ルールです。読みやすくなりますので、特に指定がなければ全角で1マス空けると良いでしょう。
ただし表記ルールが定められている場合は、それに従って下さい。
トンマナを守って使う
そもそも感嘆符を用いるか否かは、そのメディアや誌面ごとにルールが定められていることがほとんどです。
「基本的に感嘆符は使わない」と決めているメディアも多くありますので、表記ルールを確認し、各サイトのトンマナを守ることを優先にして下さい。
まとめ
感嘆符を適切に用いることで、豊かな表現の文章に一歩近づきます。
トンマナや表記ルールを守りながら、より良い文章を書くために工夫して使ってみて下さい。