「意思」と「意志」の違いとは?意味や用法、使い分け方

今回は「意思」と「意志」の違いについて解説します。

基本的に「意思」は、考えや思考そのものを。「意志」はあるかないかで表現できるような意向を示すニュアンスで使います。少々捉え方が難しいのですが、ぜひ適切に使い分けられるようにしておきましょう。

なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「意思」と「意志」の違いと使い分け方

「意思」と「意志」には、下記の違いがあります。

  • 意思:考えていること
  • 意志:何かに対する意向

例えば「勉強についての”いし”」の話題になったとき。

勉強についての「意思」だと、勉強というものについてどう思っていて、どう向き合っているのかといった「考え・思考」を指しています。一方で勉強についての「意志」だと、勉強する気があるかないかといった「意向」を指すニュアンスが大きくなります。

基本的には「有無」であらわせるものは「意志」を。そうではなく概念や考え方、内容などについては「意思」を使うようにするのが、わかりやすい使い分け方です。

「意思」の意味と用法

意思は、下記の意味を持つ言葉です。

  • 何かをしようとするときの元となる心持ち
  • 法律用語として「法律上の効果を発生させようとする意欲」や「自分の行為に対する認識」

一般的な意味で、意思は「どんなふうに考えているのか」というニュアンスをあらわす言葉です。

なお法律用語として「意思表示」という言葉があり、契約の申し込みや承諾などに関する意欲をあらわす意味で使われます。

用法

一般的な用例

A「あなたの意思はどうですか?」
B「私も良いと思っています」

法律用語の用例

「意思表示」「効果意思」

「意志」の意味と用法

意志は、下記の意味を持つ言葉です。

  • 目的のはっきりした考え
  • あることをしたいという思い
  • 哲学用語として「物事を思慮し、選択、判断して実行しようとする積極的な心組み」

一般的な意味では「したいか、したくないか」を示すようなニュアンスで使います。なお哲学用語で「意志する」とも使われます。

用法

一般的な用例

A「試験を受ける意志はありますか?」
B「はい、あります」

哲学用語の用例

「意志する」

まとめ

「意思」は考えそのものを。「意志」は意向を表現する言葉です。

  • 意思:考えていること
  • 意志:何かに対する意向

少々ニュアンス的な部分も多く含む言葉の使い分けになりますが、適切に使えるようにしておきましょう。

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