この記事では「解放」と「開放」の違いについて解説します。
簡単にまとめると、何かにとらわれていた事からの「かいほう」は「解放」を。それ以外の開け放つような場面では「開放」を使うと良いでしょう。
なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。
「解放」と「開放」の違いと使い分け方
「解放」と「開放」には、下記の違いがあります。
- 解放:もともと制限があった状態から解き放たれる時に使う
- 開放:開け放つ、自由にできる場面で使う
どちらも結果的には自由な状態になることを指しますが、元々が束縛されている(と感じる)状態だったか否かが、使い分けの焦点になります。
窮屈で束縛されているところから「カイホウ」されるなら、それは「解放」を使います。
そうではなく、いつ開けても良いものを開けることや、ひらけた自由な状態だけを示すときには「開放」を使います。
「やっと受験勉強から解放されて、開放的な気分だ」
各言葉の持つ意味を理解した上で、適切に使い分けていきましょう。
「解放」の意味と用法
「解放」の意味は、下記の通りです。
- 束縛や制限を無くし、自由にすること。
- しなくてすむようになること。
(出典・参考:Wiktionary)
具体的な用法は下記の通り。
- 人質の解放を求める
- テスト勉強から解放されて清々しい気分だ
- 治療を受け、痛みから解放された
もともと「縛られていると感じていた」のがポイントになっています。
「開放」の意味と用法
「開放」の意味は、下記の通りです。
- 門や戸などをあけはなすこと。あけたままにしておくこと。
- 制限をなくして、自由に出入りさせること。
(出典・参考:デジタル大辞泉)
具体的な用法は下記の通り。
- 私の通う小学校の体育館は、月に一度だけ一般開放されている
- 2階部分が吹き抜けになっていて、開放感のある家だ
- 彼は誰とでもすぐに仲良くなれる、開放的な性格だ
オープン、自由といったニュアンスが強い言葉です。
まとめ
「解放」と「開放」は、もともと置かれていた状況を意識すると使い分けがしやすい言葉です。
縛られていたものから解き放たれた時には「解放」を。自由にしていい状況では「開放」を使うと良いでしょう。
シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。