この記事では「決済」と「決裁」の違いについて解説します。
簡単にまとめると「決済」は支払いをするときに。「決裁」はやるかやらないかを決断するときに使う言葉です。これらの言葉の意味や用例を詳しく解説していきます。
なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。
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「決済」と「決裁」の違いと使い分け方
「決済」と「決裁」には、下記の違いがあります。
言葉の違い
- 決済:何かの対価として料金を支払うこと
- 決裁:何かを判断して決めること
まったく意味の違う言葉ですから、違いさえ理解すれば使い分けは簡単ですね。たとえば下記のように使います。
- 当店も時代の流れにのって、会計時に電子「決済」サービスを導入すべきだ
- あとは上層部の「決裁」を待つだけだ
どちらがどちらかわからなくなったときは、支払いを「済」ませる方が「決済」だ、と思い出してください。
「決済」の意味と用法
「決済」の意味は、下記の通りです。
- 金銭上の債権、債務を清算すること
- 取引所で、現物の受渡しまたは転売、買戻しによる差金の授受を行なって売買取引を終了させること
(出典・参考:精選版 日本国語大辞典)
具体的な用法は下記の通り。
用例
- 電子マネーで決済ができるようになって、現金を持ち歩かなくなった
- 高額な買い物だったので、クレジットカードで決済した
- オンラインで購入した商品は、決済完了メールが届いてから発送されるシステムだ
「支払い」と同じ意味で使う言葉が「決済」です。
「決裁」の意味と用法
「決裁」の意味は、下記の通りです。
- 権限を持っている上位者が、部下の提出した案の可否を決めること
(出典・参考:デジタル大辞泉)
具体的な用法は下記の通り。
用例
- あとは部長の決裁を待つばかりだ
- この企画を通すには、上長の決裁が必要だ
- 自分には決裁権がないので、上司に相談させてください
だいたい仕事関係で使われる言葉です。
まとめ
「決済」は支払いをする時に。「決裁」は、主に仕事上でやるか、やらないかを決断する時に使う言葉です。
支払いを「済ませる」、やるかやらないか「裁決する」と覚えておくと良いでしょう。
シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。