「適正」と「適性」の違いとは?意味や用法、使い分け方を解説

この記事では「適正」と「適性」の違いについて解説します。

簡単にまとめると、ルールや指針、基準になることに対しては「適正」を。人の性格や資質に対しては「適性」を使うと良いでしょう。

なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「適正」と「適性」の違いと使い分け方

「適正」と「適性」には、下記の違いがあります。

  • 適正:基準や条件と合っていること
  • 適性:性格や素質に合って向いている事柄

たとえば就職や転職の現場では「適性検査」という言葉があります。人と話すことが得意なA君は営業部に配属になり、数字に強いBさんは経理部に配属になるなど、これはその人の「適性」を見て判断したことになります。

そのA君とBさんが、それぞれの部署で「適正」な指導を受けられているか、定期的に確認されるような職場だといいですね。こういう場面で「適正」を使います。

適正」は正しいかどうかのニュアンスで使われることが多く「適性」は人の資質や性格に対して使われることが多い言葉です。

「適正」の意味と用法

「適正」の意味は、下記の通りです。

  • 適当で正しいこと。また、そのさま。

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 健康のため、適正体重をキープする
  • 適正価格での販売に努める
  • 現行のルールが適正に運用されているかチェックする

一定の基準に対して適しているか、正しいかと論じるシーンで使います。

「適性」の意味と用法

「適性」の意味は、下記の通りです。

  • 性格や性質が、その物事に適していること。また、その性格や性質。

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 入社試験では、面接の他に適性検査があるようだ
  • 君はピッチャーとしての適性があるようだ
  • 子供の習い事は、その子の適性を見て決めた方がいい

「才能」や「資質」とも近いニュアンスの言葉です。

まとめ

「適正」と「適性」は、人に使うのか、それ以外に対して使うのか。といった違いがあります。

正しいかどうか、適しているかどうかを確認したい時は「適正」を。人の性格や資質に合っているか確認したいシーンでは「適性」を使うと良いでしょう。

ビジネスシーンではどちらも使う事が多いので、シーンごとに「適正」な表現を使っていって下さい。

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