この記事では「整える」と「調える」の違いについて解説します。
簡単にまとめると、きれいな状態にするシーンでは「整える」を。うまくいくように準備をするシーンでは「調える」を使うと良いでしょう。
なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。
同音異義語一覧。間違いやすい言葉の違いと見分け方、例文を紹介
今回は、大人でも意味を間違いやすい同音異義語をまとめました。 例えば「清算と精算」「配付と配布」それぞれ同じ読みの言葉ですが、どう使い分ければ良いかご存じです…
時間割
「整える」と「調える」の違いと使い分け方
「整える」と「調える」には、下記の違いがあります。
- 整える:秩序づける、あり方を正しくする
- 調える:うまくまとめる、必要なものを揃える
友人の結婚式に招待されて服装や髪型を「ととのえる」時は「整える」を。
余興でサプライズの出し物をするつもりなら、サプライズの準備を「調える」となるわけです。
「整える」の意味と用法
「整える」の意味は、下記の通りです。
- きちんとした状態にする
- 乱れのないように形をきちんとする
(出典・参考:デジタル大辞泉)
具体的な用法は下記の通り。
用例
- 家を出る前に鏡を見て、服装を整える
- 机の上が整っていると勉強も捗る
- ヨーグルトを飲んで腸内環境を整える
整理整頓された状態や、きれいにしたときに使う言葉です。
「調える」の意味と用法
「調える」の意味は、下記の通りです。
- 必要なものをすべてそろえる。間に合うように用意する。また、買ったりしてとりそろえる。
- 交渉・相談を成立させる。まとめる。
- 点検して望ましい状態にしておく。調整する。
(出典・参考:デジタル大辞泉)
具体的な用法は下記の通り。
用例
- 夕食の準備が調いました
- 大事な商談をうまく調える事が出来て、ほっとした
- イチローはヒットを打つために、常に道具と体のコンディションを万全に調えていた
準備が出来た状態や、うまくまとまった状況を指します。
まとめ
「整える」と「調える」は、一見使い分けにくい言葉ですが、意味を理解しておけば簡単です。
きちんとした状態にすることは「整える」を。成功のために準備をしたり、まとめておくことは「調える」をつかって表現しましょう。
シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。