「追求」と「追及」と「追究」の違いとは?意味や用法、使い分け方を解説

この記事では「追求」と「追及」と「追究」の違いについて解説します。

簡単にまとめると、知的欲求や原因を知りたいときには「追求」を。責めるニュアンスのときには「追及」を。研究や調査の意味合いで使うときには「追究」を使うと良いでしょう。

なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「追求」と「追及」と「追究」の違いと使い分け方

「追求」と「追及」と「追究」には、下記の違いがあります。

  • 追求:ある物事を求めること
  • 追及:ある物事について問い詰めること
  • 追究:ある物事を調べ、解き明かそうとすること

「仕事」の話を例に挙げます。

成果を「ついきゅう」するなら「追求」を。納期に遅れた理由を取引先に「ついきゅう」するなら「追及」を。成果が出た要因を「ついきゅう」するなら「追究」を使います。

各言葉の持つ意味を理解した上で、適切に使い分けていきましょう。

「追求」の意味と用法

「追求」の意味は、下記の通りです。

  • 目的を達するまでどこまでも追い求めること。

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 幸福の追求は生涯のテーマだ
  • 体制を見直し利益を追求した結果、昨年の売上を大きく上回ることができた

「追い求める」という漢字の通り、深く考え実行するニュアンスで使う事が多いでしょう。

「追及」の意味と用法

「追及」の意味は、下記の通りです。

  • どこまでも追いつめて、責任・欠点などを問いただすこと。

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 責任の所在を徹底的に追及する構え
  • 嘘をついた理由を追及した
  • 容疑者は刑事からの厳しい追及に耐えかねて、ついに容疑を認めた

責める・咎めるといったニュアンスを含む言葉です。

「追究」の意味と用法

「追究」の意味は、下記の通りです。

  • 未知のものや不明の事柄を、どこまでも考え、調べて明らかにしようとすること。探究、研鑽

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 事故の原因を徹底的に追究する
  • 宇宙の謎を追究する

「究」の字は、何かを調べるときに使う事が多い言葉です。よって「追究」は「追求」よりも、学問的なニュアンスが強い場面で使うと良いでしょう。

まとめ

「追求」と「追及」と「追究」は、どれも原因を調べる時に使う言葉ですが、何を「ついきゅう」したいのかによって使い方が変わります。

興味のあることを解き明かすときには「追求」を。

原因を咎める、責めるようなシーンでは「追及」を。

調査・研究する意味合いを含むときには「追究」を使うと良いでしょう。

シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。

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