今回は、Webライターがライティング案件へ応募する際に送る「提案文」について解説していきます。
提案文の良し悪しで、案件の受注率は大きく変わってきます。ぜひ自分がいま作れる精一杯の提案文を用意して、効率よく仕事を獲得していきましょう。
Webライターの提案文とは
Webライターの提案文とは、ライティング案件に応募する際、自分をアピールするために書く文章のこと。自己紹介に始まり、ライティング歴、執筆実績、得意分野などを簡潔に記す「PR文」です。
ライティングの仕事の募集には、本当に多くの応募が集まります。条件の良い仕事なら、1日で20名や30名のライターから応募が集まることも少なくありません。
そんな中、他のライターではなく自分を選んで発注してもらうために、しっかりとした提案文を用意しておきましょう。
Webライターの提案文の書き方5ステップ
Webライターの提案文の基本的な書き方について解説します。
下記の要素を網羅しながら、ご自身のPRができる文章を簡潔に書いていきましょう。
- 挨拶文
- 募集文に対する回答
- 自己紹介
- 執筆実績
- アピール文
1. 挨拶文を書く
提案文の冒頭に、まずは挨拶を書きましょう。あまりに応募が多いと、冒頭文の文章を見ただけでお断りすることもありますから、できるだけ丁寧・かつ簡潔に綴ることをおすすめします。
◯◯ 御中
この度は、私の提案にお目通しくださりありがとうございます。
Webライターの◯◯と申します。
この度は〜〜〜の募集を拝見し、ぜひお手伝いをさせていただきたく応募いたしました。
以下、募集に関する必須回答や自己紹介を記載しておりますので、ご確認いただけますと幸いです。
2. 募集文に対する回答を書く
ライティング案件の募集文には、ほぼかならず「この内容を返信してください」と書かれた項目があります。例えば「ライティング歴」「月の対応本数」など。
まずは聞かれたことに対して結論から述べたほうが親切ですから、回答を集約して記しておきましょう。
■質問事項への回答
- ライティング歴:1年目です。
- ライティング実績:主に◯◯や△△分野の執筆を承っております。具体的なサンプル記事などの詳細は後述いたします。
- 月間の対応本数:ボリュームにより5本〜10本程度は可能です。ご相談ください。
3. 自己紹介を書く
次に、自己紹介を書きます。ここはある程度テンプレ化しておける部分ですから、自分なりのものを用意して、定期的にブラッシュアップしていきましょう。
■自己紹介
〜〜のWebライターとして活動しております、◯◯と申します。
SEOライティングの案件を得意としており、これまでに〜〜や〜〜の分野で多く執筆してまいりました。社会人としては△△の分野で勤務した経験と知見がございます。
【略歴】
・XXXX年 〜〜大学卒業
・XXXX年 〜にて〜〜の業務に従事
・XXXX年 フリーランスのWebライターとして活動開始
4. 執筆実績を書く
次に、執筆実績を記しておきます。まったく案件を受注したことがなくても、運営しているブログの記事などをPRポイントとして記載しておくことをおすすめします。
できるだけ募集内容と関連性のある実績を記して、受注率アップを目指しましょう。
■執筆実績
NDAの観点により執筆メディア様や記事のURLはお伝えできませんが、自身で運営しているブログをサンプルとしてご覧いただけますと幸いです。
・『〜〜』(〜〜の専門ブログ)
https://〜〜〜.com
・〜〜に関する記事
https〜〜〜.com(「△△」KWで検索順位1位獲得)
・〜〜に関する記事
https〜〜〜.com(「△△」KWで検索順位3位獲得)
■執筆実績
これまで以下のメディア様をはじめとして、◯本以上の記事執筆のお手伝いをさせていただきました。
※NDAの観点により、具体的な記事詳細は省かせていただきます。
・〜〜メディア
https://〜〜〜.com
・〜〜メディア
https://〜〜〜.com
またごく一部ではございますが、掲載許可をいただいている執筆記事を以下に記載いたします。
・〜〜に関する記事
https://〜〜〜.com
・〜〜に関する記事
https://〜〜〜.com
なお自身でもブログを運営しております。あわせてご参考くださいますと幸いです。
・『〜〜』(〜〜の専門ブログ)
https://〜〜〜.com
・〜〜に関する記事
https〜〜〜.com(「△△」KWで検索順位1位獲得)
・〜〜に関する記事
https〜〜〜.com(「△△」KWで検索順位3位獲得)
5. アピール文・締めの文を書く
最後に、今回の募集に対する意気込みなどをアピールして文章を締めくくりましょう。きちんと募集文を読み、それに対して前向きに執筆へ取り組もうとする意気込みを伝えるのは、意外と大切なことです。
自分の言葉で、その募集に対する意気込みを示した上で、丁寧な挨拶で締めてください。
今回ご応募させていただいた〜〜の募集は、これまでの私の執筆経験、また人生経験を活かせるぴったりな案件だと考えております。
とくに〜〜や〜〜の分野には知見があり、得意とするところです。より有益で、なおかつ読者の心を動かす記事を制作させていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。
ご縁をいただけますことを、心より楽しみにしております。
署名
Webライターの提案文テンプレート
今回解説した内容を踏まえて、提案文のテンプレートを用意しました。まったくこのまま使うというよりも、必要な箇所をカスタマイズしながら活用してください。
◯◯ 御中
この度は、私の提案にお目通しくださりありがとうございます。
Webライターの◯◯と申します。
この度は〜〜〜の募集を拝見し、ぜひお手伝いをさせていただきたく応募いたしました。
以下、募集に関する必須回答や自己紹介を記載しておりますので、ご確認いただけますと幸いです。
■質問事項への回答
・ライティング歴:1年目です。
・ライティング実績:主に◯◯や△△分野の執筆を承っております。具体的なサンプル記事などの詳細は後述いたします。
・月間の対応本数:ボリュームにより5本〜10本程度は可能です。ご相談ください。
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■自己紹介
〜〜のWebライターとして活動しております、◯◯と申します。
SEOライティングの案件を得意としており、これまでに〜〜や〜〜の分野で多く執筆してまいりました。社会人としては△△の分野で勤務した経験と知見がございます。
【略歴】
・XXXX年 〜〜大学卒業
・XXXX年 〜にて〜〜の業務に従事
・XXXX年 フリーランスのWebライターとして活動開始
■執筆実績
NDAの観点により執筆メディア様や記事のURLはお伝えできませんが、自身で運営しているブログをサンプルとしてご覧いただけますと幸いです。
・『〜〜』(〜〜の専門ブログ)
https://〜〜〜.com
・〜〜に関する記事
https〜〜〜.com(「△△」KWで検索順位1位獲得)
・〜〜に関する記事
https〜〜〜.com(「△△」KWで検索順位3位獲得)
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今回ご応募させていただいた〜〜の募集は、これまでの私の執筆経験、また人生経験を活かせるぴったりな案件だと考えております。
とくに〜〜や〜〜の分野には知見があり、得意とするところです。より有益で、なおかつ読者の心を動かす記事を制作させていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。
ご縁をいただけますことを、心より楽しみにしております。
署名
Webライターが提案文を書くときの注意点
最後に、提案文を書くときに注意しておきたいことをまとめました。
余計なことを書かない
提案文は、あくまでその募集に対して自分がどんなメリットを提示できるのかPRする場です。
募集と関係ないPRをしても意味がありませんから、余計なことは書かないようにしましょう。例えばマッチングアプリに関するメディアの案件に対して、学歴やこれまでの仕事の経歴などを書き連ねてもあまり意味はありません。
あくまで「その募集をしているクライアントに対するPR文」だと考えて、効果的な文面を考えてみてください。
ライタープロフィールと齟齬が出ないようにする
クライアント側は、提案文を読んで「いいかもしれない」と思った場合、基本的にはライタープロフィールにも目を通します。
そこで提案文にか書かれた経歴とライタープロフィールに書かれた経歴が違っていたり、文体がまったく違っていたりした場合は、違和感を感じて見送ることもあります。(提案文かプロフィールのどちらかだけ、誰かに添削してもらった可能性などの懸念が生じます)
経歴などに齟齬が出ないことはもちろん、文章の雰囲気や文体なども統一しておくことをおすすめします。
サンプル記事はできるだけ数を絞る
提案文に掲載するサンプル記事は、できるだけその募集に対するPRになるものだけに絞りましょう。
これまでの実績をすべて書き連ねて、例えば10や20を超えるようなURLを書いてしまうと、クライアント側はどれを読めば良いのかわからず、読まずにお祈りする可能性もあります。
クライアントは多くの提案文に目を通す立場ですから、できるだけ負担をかけないよう、わかりやすく絞って記載しておくことをおすすめします。
Webライターの提案文について発注者から一言
クライアントとして多くのライターと関わっていると、提案文を見ただけである程度ライターとしての力量が判断できるようになってきます。
読者(クライアント)のことを考えて書かれた提案文は、全員に同じものを送っているテンプレート文よりも格段に読みやすいものです。発注者のことを考えて素敵な文章を書けるライターとは、ぜひ一緒に仕事をしたいと思えます。
文章とは、読者の心を動かすために書くもの。それは記事でも提案文でも同じですから、送り先に「人」がいることを考えて、良い提案文を作ってみてください。