今回は「WordPress(ワードプレス)の始め方と使い方」を、初心者向けに解説していきます。
「WordPressを設置してブログを始める」と聞くと、なんだか難しそうなイメージがあるかもしれませんが、無料のブログサービスを利用するのとそこまで変わりません。一手間増えるくらいです。
個人的には「ConoHa WING」でWordpressを始めるのがもっとも簡単だと感じますので、例として取り上げながらまとめました。
ぜひ気軽にWordPressブログへとチャレンジしてみてください。
※この記事はPRを含む内容になっています。本ページのリンクからサービスへとお申し込みいただくことにより、当サイトへと広告料が発生する場合があります。
WordPress(ワードプレス)とは
そもそもWordPress(ワードプレス)とは「Webサイトを運営するための無料アプリ」のことです。WordPress.orgにて無料で公開されており、WordPressの利用自体には費用がかかりません。
そんなWordPressですが、基本的にレンタルしたサーバーの中に設置して、そこにアクセスしてブログやWebサイトを運営するような形で使います。
つまりよく耳にする「WordPressブログ」とは、WordPressというアプリを自分でサーバーに設置して運営しているブログのことを指します。
WordPressのメリット
WordPressを利用するメリットは、その自由度の高さです。
例えば「アメブロ」「note」などの無料ブログサービスでは、各サービスごとに規約やコンセプトが決められており、どうしてもデザインや機能、広告掲載に制限が出てきます。
それに比べてWordPress自体に規約はありません。好きな広告を貼って、好きなデザインにして、本当に好きなように運営していけるのがメリットです。レンタルサーバーの規約に従う必要はありますが、大まかには18禁コンテンツの可・不可くらいです。
つまり無料ブログは「賃貸」であり、WordPressは「持ち家」みたいなイメージで考えておいてください。
「せっかくブログを始めるなら自分の好きなように運営したい!」という方は、WordPressでブログを始めるのがおすすめです。
WordPress.comとWordPress.orgの違い
ちなみに「WordPress」と呼ばれるサービスには2種類あります。
- WordPress.org = WordPressアプリを提供しているサイトのこと。今回の記事で取り扱っているのはこちら。
- WordPress.com = WordPressが設置された無料ブログサービスのこと
WordPress.comは、WordPressを活用した無料ブログサービスです。テーマやプラグインに制限がありますから、自由度高くブログを運営したい場合は、WordPress.orgが提供しているアプリをレンタルサーバーに設置する形で運営しましょう。
今回の記事で「始め方」を解説するのも、レンタルサーバーに自分でWordPressを設置する方法です。
WordPress運営に必要なもの
WordPressでWebサイトを運営するにあたり、必要なものや費用は下記の通りです。
今回例に挙げてご紹介するConoHa WINGは、サーバー代が月額1,000円程度掛かります。年間契約するとお得ですので、だいたい1万円少々の料金を支払えば、1年はブログを運営できます。
本来なら独自ドメインを取得する費用も年額1,500円〜必要なのですが、ConoHa WINGなら独自ドメインを無料で2つもらえますから、この費用はかかりません。
またWordPressテーマも、個人的には当サイトでも使っているSWELLなどを購入するのがおすすめではありますが、まずは無料テーマでも問題ありません。
このように、さほど費用をかけずに自分専用のWebサイトを持てるのが、WordPressの魅力です。
WordPressを設置する流れ
WordPressを設置する流れは、下記5ステップです。まずは全体像をざっくり把握して下さい。
まずはWordPressを設置するレンタルサーバーを選んで契約しましょう。
色々なレンタルサーバー会社があり、その中でも様々なプランがあるのですが、比較すると下記のような違いがあります。
- 料金の違い
- データ容量の違い
- 表示速度の違い
- ブログを始める難易度の違い
今回は操作画面が使いやすく、WordPressの設置もワンタッチで済むConoHa WINGを例に挙げながら解説していきます。
次に、自分のブログのURLになる「独自ドメイン」を取得しましょう。
例えばConoHa WINGでサーバーをレンタルした場合、初期ドメインとして「xxx.conohawing.com」というURLが無料で与えられますが、このドメインをメインのブログで使うのはおすすめできません。
- レンタルサーバーを変えたら使えなくなる
- そのサーバードメインの「サブドメイン」の形なので、SEO対策をする上で懸念点がある
ブログ向けレンタルサーバーのほとんどで、契約するときに独自ドメインを無料でもらえるキャンペーンが開催されていますから、それを使えば問題ありません。
ConoHa WINGでも、キャンペーンで2つの独自ドメインが無料でもらえますから、契約後に取得しましょう。
もし既に他社でドメインを購入して用意してある場合は、ドメイン管理側でDNS設定を変更する必要があります。利用するレンタルサーバーにあったDNS設定に変更して、レンタルサーバー側にドメインを登録しましょう。
サーバーと契約して、独自ドメインも用意できたら、WordPressをインストールします。
WordPressブログ向けのレンタルサーバーには「WordPress簡単セットアップ」のシステムが用意されています。各レンタルサーバーのマニュアルに従ってインストールしましょう。
なおサーバーが自動的にWordPressの最新ファイルをインストールしてくれますから、自分でWordPressアプリを用意する必要はありません。
ちなみにWordPressをインストールするときに決めるIDとPASSは、ログインするときに必要ですから、忘れないようにメモしておいてください。
セキュリティ面を強化するために、SSL証明書も必要です。
URLの「http」を「https」にする技術なのですが、これを入れておくとセキュリティが強固になり、利用者が安心してブログを閲覧できるようになります。
有料のSSL証明書もありますが、多くのレンタルサーバーには無料のSSL証明書が用意されていますので、とくに心配ありません。ちなみに会員制サイトなどを運営する場合は、法人向けのセキュリティの高いSSL証明書を導入するケースもありますが、基本的にはずっと無料SSLで大丈夫です。
各レンタルサーバーのマニュアルに従い、先ほどインストールしたWordPressの独自ドメインに、SSL証明書を設定しましょう。
SSL証明書まで設定できたら、WordPressにログインして「テーマ」を設定しましょう。
WordPressを設置すると、デフォルトで「Twenty Twenty-Two」などの無料テーマがインストールされているのですが、ご自身のお気に入りの見た目や操作性に設定できるテーマを用意したいところです。
テーマは無料・有料どちらも無数に公開されていますが、ブログ初心者の方には「Cocoon」という日本製の無料テーマが大人気です。
なお当サイトでは、有料テーマのSWELLをおすすめしています。機能が豊富で使いやすく、デザイン性も良いため重宝しています。SWELLのレビューは下記の記事にまとめました。
ConoHa WINGでWordPressブログを始める方法
それではConoHa WINGでWordPressブログを始める具体的な手順を、下記7ステップで解説していきます。
- ConoHa WINGのアカウントを作成する
- 任意のプランでサーバー契約する
- 独自ドメインを取る
- 取得した独自ドメインを設定する
- WordPressをインストールする
- SSL証明書を設定する
- WordPressにログインする
STEP1. ConoHa WINGのアカウントを作成する
まずはConoHa WINGのアカウントを作成します。
ConoHa WING公式サイトの「今すぐお申込み」のボタンを押して次へ。
すると「お申し込み」画面に繋がりますから、メールアドレスとパスワードを入力しましょう。
「次へ」を押すと、個人情報入力画面に進みます。
ここでは、下記の情報を入力します。
- 法人名(個人の場合は不要)
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- 国
- 郵便番号
- 都道府県
- 市・区
- 町村番号
- 建物名など
一通り入力して「保存」を押せば、電話番号/SMS認証に進みます。
基本的にはSMS(ショートメール)がお手軽だと思いますが、電話も自動認証ですからすぐに完了します。
そのあとは支払い方法(クレジットカードかConohaチャージ)を登録すれば、マイページに繋がります。
STEP2. 任意のプランでサーバー契約する
アカウント登録後は、さっそくサーバーを借りましょう。
管理画面の「サーバー追加」へ進みます。
するとレンタルできるサーバーの情報が出てきますから、契約したいプランを選んで必要な情報を入力します。
- 借りる期間…長くするほど月単位の料金が安くなる。12か月だと月額900円換算。まずはこのくらいがオススメ。
- 初期ドメイン…あとで独自ドメイン(〇〇〇.comなど)を取るので、何でもOK
- サーバー名…表に出ない情報なので、何でもOK
コースは一番安い「ベーシックコース」で問題ありません。スタンダードやプレミアムを選べばサーバーの容量が大きくなりますが、ベーシックで十分です。(後からでも変更できます)
借りる期間については、ブログをするならどちらにせよ年単位で使うので長ければ長い方が安くなっておすすめです。3か月~3年の期間から選べますが、とりあえずは1年くらいで良いのではないでしょうか。
ちなみに「リザーブドプラン」というものも選べますが、これは「急激にアクセスが集中しても耐えられる」という玄人向けプランです。あとから変更できますので、現時点では不要です。
ConoHa WINGの料金プランについては、下記の記事でも詳しく解説しています。
STEP3. 独自ドメインを取る
次に独自ドメインを取得しましょう。
Conoha WINGでは、独自ドメインを2つ無料でもらえて、サーバーを使っている限りは無料で使い続けられます。(ちなみに独自ドメインの利用には、本来なら年額1,500円〜5,000円程度がかかります。)
下記のような画面が出ているはずですから、このまま「ドメイン新規取得」へ。
出てこない場合は、マイページの「ドメイン」→「ドメイン取得」と進みます。
ほしいドメイン名を入力して検索します。
少し待てばドメインリストが表示されて、取得できるものには「カートに追加」ボタンが表示されています。カートにいれて購入手続きをすれば、そのドメインが自分のものになります。
STEP4. 取得した独自ドメインを設定する
次は、取得したドメインを自分のサーバーで使えるように登録します。「DNS」→「+ドメイン」に進んでください。
さきほど取得したドメインを入力します。「〇〇.com」とか「〇〇.jp」まで入力してください。
ほかは触らず、保存を押せば完了。
取得した独自ドメインが、このサーバーで使えるようになりました。
STEP5. WordPressをインストールする
いよいよサーバーにWordPressをインストールします。マイページのサイト管理へ。
サイト管理を押すと、上の画像のような管理画面になります。
はじめてここに入ると、ほとんどの場合「初期ドメイン」が表示されていますので、さきほど取得した「独自ドメイン」に切り替えましょう。
「切り替え」を押してさきほど設定した「独自ドメイン」を選び、切り替わったのを確認したうえで「+アプリケーション」を押して下さい。
いろいろと項目が並んでいますが、入力・設定するところはさほど多くありません。
- 「アプリケーション・インストール方法・バージョン」はそのまま。
- URLの「wwwあり」or「wwwなし」は好みの問題。「なし」にする人が多い。(当サイトも無し。)
- サイト名はあとからいくらでも変更できるので、仮で入力。
- 「メールアドレス・ログイン名・パスワード」はWordPressの管理画面のログインに必要なので、推測されにくいものを入力。
- データベース名・ユーザー名はそのままで、パスワードは任意の物でOK。
あとは「保存」を押せば完了。インストールが始まり、ほとんどの場合30秒もあれば完了します。
入力したパスワードは気軽に表示できず、忘れたら再発行することになります。ご注意を。
STEP6. SSL証明書を設定する
WordPressがインストールされたあとは、無料のSSL証明書を設定しておきます。
同じいくサイト管理のメニューの中にある「サイトセキュリティ」へ進み、無料SSL利用設定を「ON」にするだけです。
操作自体はすぐに済みますが、実際にSSLの設定が反映されるまでに5分~数時間ほど時間がかかる場合もあります。焦らず気長に待ちましょう。
STEP7. WordPressにログインする
「サイト設定」→「管理画面URL」に繋げば、WordPressのログイン画面に繋がるはずです。
WordPressインストール後に最低限しておきたい初期設定
WordPressを設置したあと、最初に設定しておきたい項目について解説していきます。
パーマリンクの設定
パーマリンクとは、記事ごとに設定されるURLのことです。特にこだわりがなければ「投稿名」のルールを選んでおくことをおすすめします。
パーマリンクの設定をしていく際は「設定→パーマリンク設定」と進み、下記画面へ。
パーマリンク設定を「投稿名」にすると、記事ごとに固有の文字列を設定できるようになります。
読者から見てページのURLがわかった方が安心感がありますし、後々分析ツールを利用する際もURLからページ内容を推察できた方が便利です。
なおパーマリンクは、後から変えると既存の記事のURLがすべて変更されてしまいます。その場合は全記事の301リダイレクト処理などの必要が出てきますので、ぜひ記事を書いていく前に設定しておいてください。
コメント・トラックバックの設定
日本のブログでは、コメントを受け付けず、トラックバックも送信しない設定にするのが主流です。好みの問題にはなりますが、一応確認しておきましょう。
コメントもトラックバックも不要(or よくわからない)場合は「設定→ディスカッション」と進み、下記の通り設定しておきます。
「デフォルトの投稿設定」にはもともと全てチェックが入っているのですが、下記3つの機能を外した形になります。
- 他のブログからリンクされた通知を受ける機能
- リンク貼った時相手に通知する機能
- コメントの受付機能
自分にとって必要な機能なのかわかった時点で設定し直すと良いでしょう。
ユーザーの設定
ユーザー設定をしておかなければ、記事の著者情報としてログインIDが表示されてしまいます。最低限「ニックネーム」だけは設定しておきましょう。
「ユーザー→ユーザー一覧」と進み、設定したいアカウントに進みます。
その他、WordPressテーマによって設定できる項目が違います。必要に応じてユーザー情報を入力しましょう。
WordPressインストール後に作成しておきたい固定ページ
次に、最低限作成しておきたいページについてもご紹介します。
ブログ投稿記事とは違い「固定ページ」の機能で作っておきたいページです。
かならず最初に作る必要もありませんが、目安として5記事、10記事と公開する頃には用意しておくと良いでしょう。
アバウトページ
よく「/about」や「/company」などのパーマリンクで作られるのが、アバウトページです。
そのサイトを誰が、どんな理念で運営しているのか示しておくことで、訪れた読者から見た信頼性が高まります。
ブログであれば「自己紹介」のようなページになりますから、固定ページで用意しておくと良いでしょう。
当サイトでいえば、下記のページです。
プライバシーポリシーページ
プライバシーポリシーページも用意しておきましょう。
プライバシーポリシーとは、そのサイトに訪れた方のCookieなどの情報をどう取り扱うか宣言するものです。
例えばGoogleサーチコンソールでアクセスを解析したり、Googleアドセンスで広告配信をしたりする場合はCookieを利用しますから、利用目的として明記しておく必要があります。
調べるとテンプレートが色々と公開されていますから、適したものを利用して下さい。
当サイトのプライバシーポリシーは、下記のページで明記してあります。
利用規約(免責事項)ページ
次に、そのWebサイトを利用する方へ伝えておく規約も明記しておきましょう。
「利用規約」あるいは「免責事項」として、サイトに掲載している情報の信頼性や、掲載広告の取り扱いなどに関することを明記するページです。
例えば「このサイトの情報を信じて行動したら大変な目にあったぞ!」といったクレームを避けたりと、未来のトラブル解消に繋がります。
当サイトでは、下記の利用規約ページを用意しています。
お問い合わせページ
Webサイトを運営する際は、お問い合わせページも用意しておきましょう。
掲載内容に関する問い合わせや依頼などを受け付ける方法がなければ、読者が困ります。連絡手段はメールが一般的ですが、フリーダイヤルや公式LINEなどがあれば同時に掲載しておくと良いでしょう。
当サイトでいえば、下記のお問い合わせページを用意しています。
WordPressの使い方
WordPressの使い方をご紹介しておきます。
カテゴリの設定
ブログ記事を紐づけるカテゴリを設定しておくことも大切です。
「投稿→カテゴリー」と進むと、初期では「Uncategorized」というカテゴリが用意されています。カテゴリ名を変えて、スラッグもカテゴリ名をあらわす任意の英数字にしておきましょう。
例えば書評ブログなら「ミステリー」「恋愛」「SF」など、書いていく予定の記事を格納するカテゴリーを用意します。記事が増えてきたら、SFの中でもさらに「ディストピア」「サイバーパンク」「タイムトラベル」などと分けたり、階層構造に整理しましょう。
タグの設定
タグは、カテゴリとはまた別の切り口で記事を整理できる機能です。「投稿→タグ」と進んで、任意のタグを設定できます。
カテゴリは「階層構造」をあらわす整理方法ですが、タグには階層はなく、カテゴリを横断して記事を「タグ付け」するようなイメージで使いましょう。
仮に書評ブログのカテゴリを「ミステリー」「SF」などジャンルで切り分けた場合は、タグには各作品の「作家名」を設定して検索しやすいようにしたり、あるいは「国内」「海外」などでタグ付けするのもアリです。
タグを有効活用して、読者から見て記事を探しやすいブログを作りましょう。
固定ページの作成
固定ページは、投稿記事一覧には表示しないページを作成できる機能です。例えば「プライバシーポリシー」「運営者情報」などのページを作る場合は「固定ページ」機能を使いましょう。
デフォルトではPrivacy Policyページの英語サンプルと、Sample Pageが用意されていますから、まずSample Pageは削除して問題ありません。Privacy Policyページは、流用して日本語のプライバシーポリシーにしても良いですし、こちらも決してあらたに作成して問題ありません。
ブログ記事とは違う、頻繁に更新しないページを「固定ページ」を使って作成してください。
ブログ記事の作成
ブログ記事を作成する際は「投稿」に進みましょう。
Hello world!というサンプル記事が公開されていますが、これは削除して問題ありません。
「新規追加」からあらたな記事の作成画面に入り、ブログ記事を作成していってください。
その他細かい操作方法は、下記の記事で解説しています。
WordPressでさっそくブログ記事を書いていこう!
WordPressをインストールして、基本的な使い方を理解したら、さっそくブログ記事を書いていきましょう。
デザインやプロフィールページにもこだわりたいところですが、まずは色々と記事を書いていきながら、こまめにブログ全体的に手を入れていくことをおすすめします。
まずは楽しみながら、WordPressブログを続けていってください。